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The Birth House

The Birth House (P.S.)
The Birth House (P.S.)Ami Mckay

Perennial 2007-10
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舞台は20世紀初頭のカナダ、ノバスコシアの小さな漁村。主人公は年老いた助産婦のもとで出産の見習いをする10代の少女。この当時、女性の身体の不調や出産にかかわることは、村の助産婦のもとで自然療法に近い治療がおこなわれてました。
ハーブや自然の食品を使った昔から伝わる伝統を少女は実体験のもと学びます。

新しい時代の波は小さな村にもやってきます。、最新医療の道です。無痛分娩、清潔な施設での出産が誇らしげに約束される。けれど恩恵を受けることができるのは保険会社に相応の支払いを済ませた家族のみ。
患者を増やしたい新任の医師は科学に裏づけされない、自然療法に強く反対を示し確執が始まります。

現代のカナダでは、病院で子供を産むのは全く普通のことだし、希望があれば助産婦さんを選んだり、いつ、どこで産むかというのは妊婦の自由な選択となっていますが、そうではない時代もあったのですよね。
医療、出産が無料というのも、昔の人には考えられなかったことでしょう。
また、この時代は男性側には女性の身体のことに関しては無知、無理解が通りまかっていたようです。欲しくないのに子供が次々と出来て悩み果てる母親も少なくはなかったようです。
そういえば近い時代を設定にした「赤毛のアン」でも双子が3回生まれて疲れきった母親がいたりしましたっけ。

女性に選挙権を!というような時代の流れと共に、小説の最期には女性の出産に関しての権利を主張する声が盛り上がります。

第一次世界大戦や、ハリファックス大爆発の事件など歴史を背景に主人公が辿る人生と当時の女性の地位とか人権をいやおうなしに考えてしまいました。

全体的に静かな物語でしたが、主人公は結婚生活にも苦労が絶えないのです。しかしそれを淡々と静かに人生を受けめていくのです。それが印象的でした。この時代の女性たちは助け合いながら、生活の知恵を生かし、たくましく生きていたのですね。
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