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The Little Stranger

The Little StrangerThe Little Stranger
(2009/04/30)
Sarah Waters

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ご無沙汰してます。なんと、2011年6月から放置してました!1年半以上...。
いったん書かなくなると億劫になってしまってましたが、でもやっぱりちょっとでも書いて記録を残しておくと読んだ本の記憶定着度が全然違うので、続けようかな...と久々に面白い本を読んだので出てまいりました。

実は、昨年の夏に出産しました。妊娠中は身体が疲れきってて読書できなかったし、出産後の生活はてんやわんやで自分の時間さえありませんでした。
でも赤ちゃんも6ヶ月になり、生活もだんだん規則正しくなってきて、少しずつ自分の時間ができてきた感じです。それまで読むものと言えば、子育て関連のことオンリーだったけど時には育児の世界から離れてみるのもいいもんだし、これって必要!と実感。すっかり燻ぶっていた読書熱が戻ってきそうです。

読んだのは Sarah Watersの"The Little Stranger"
舞台は第二次世界大戦まもなくのイングランドの田舎地方。
友人のかわりに、医師の「私」が町はずれの屋敷へ向かう。
そこは自分が少年だった頃に強烈な憧れを抱いた領主の館。
時代の変遷ともに、むかし隆盛を極めていた一族も、その屋敷も斜陽の一途を辿っている。
記憶に残っているきらびやかなイメージはかけらもない、寂れた屋敷に衝撃を受けるも、次第に屋敷に住む家族と交流を深めていく医師。

舞台のほとんどが、古びた石造りのお屋敷内ってことで真っ先に連想してしまったのが、時代は異なるけど、私の好きなジェーン・エアです。これはまさに私好み!と喜んで読み始め、ちょっと怪奇的な要素を含んだゴシック小説の雰囲気も、静かな語り口も描写もいい感じと思いきや、じわじわと心理的に恐くなってきて、お化けの話が苦手な私は、途中で、読み始めたことをほとんど後悔してました。
でもやめられなくて。後半は夜更かしして一気に読み通してしまいました。

赤ちゃんと生活中の読書でこれはいいのか悪いのか、以前だったらきっと、明日仕事だからもう寝なくちゃ、と中断できるところを、「明日一緒に昼寝すればいいや~」とずるずる読んでしまうことかも...?これはある意味、今までにない贅沢な環境だな...。

最後まで読んで、結局謎は解明されてないし、もやもやが残ってすっきりしない...と思い、Amazon.com のCustomer discussion のフォーラムを読みました。本を読んだ読者が、結局のところLittle stranger は何だったのか?をディスカッションしていて、それを読んでいろんな辻褄があいました。納得!上手い!もちろんそれが正解とは作者に聞かない限り分からないんだろうけど、自分の中では小説のいろんな謎に説明がついたって感じ。思わず最初のページとか最後のほうとか読み直したり、色んな出来事を反芻してみたり。小説の深みが増して、不気味な余韻が後をひいてます。
読後にぜひ、この読者のディスカッションを読むことを強くお勧めします。ただしネタバレなので、途中で見ないように...。
The Little Stranger というタイトルが重要な鍵となってるので、「エアーズ家の没落」の邦題では、そこにいたるヒントを失ってしまうかな?
もちろん小説内では貴族階級家族の衰退、階級格差も主要な主題として扱われてたと思いますが。
Sarah Waters 気に入ったので、他作品も読んでみるつもりです。
エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)
(2010/09/18)
サラ・ウォーターズ

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