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The Daughter of Time

The Daughter Of Time
The Daughter Of TimeJosephine Tey

Penguin Books Ltd 1969
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シェークスピアのリチャード3世を見る予定を立てて以来、せっせと予習に励んでいる私ですが、関連本でまず読了したのはこちら。
なんと1951年に書かれた小説ですが、古さはちっとも感じませんでした。歴史ミステリーで、ダビンチコードなんかの先がけって感じではないですか。
でもアクション、スリルは抜きで、謎解きは全て病室の中です。でも歴史好きにはたまらない内容かも。

怪我で入院中のロンドン警視庁の刑事Glantは、病室で暇を持て余していた。彼は人相を読む達人で、するどい観察眼を捜査に生かすので有名。そんな彼のもとへ女友達が暇つぶしにと持ってきた歴史上の人物画の中からリチャード3世に何故か惹きつけられる。
リチャード3世と言えば、シェークスピア劇でも極悪非道の王と描かれてます。兄の死後、自分が後を継ぎたいがために、殺人をもいとわない悪いやつ。自分の甥っ子まで死に追いやってしまったという噂。これは"The Princess in the tower" の主題で絵画もたくさん描かれているし、歴然の事実として扱われている英国史スキャンダル。

でも、リチャード3世の肖像画を眺めてGlantは不思議な違和感を覚えます。
果たして本当にそんな悪人だったのか?(上の小説の表紙の男性がリチャード3世です。そう言われれば、やさ男って感じでしょ。そんな悪人に見えないような気もする)

犯罪捜査のごとく、当時の資料を集めて、論理的に真実を探ろうとします。
この過程がとても面白かったです。特に「歴史は勝者が、後に作り上げる」ということを改めて感じ入る説得力。
そういえば、シェークスピアがリチャード3世を書いたのも、次のチューダー時代ですものね...と一人ほくそえんでしまうのです。

リチャード3世といえば、プランタジネット朝最後の王です。この時代のイギリスはばら戦争で2つの家族が権力争いを続けていて、前から興味あったけど、ちょっと複雑で近寄りがたかった分野。
今回、シェークスピア劇の下調べで多大な登場人物に馴染みが出てきていたので、おかげでこの小説読むのもそんなに苦労しませんでした。
この時代、取り掛かるのにはちょっとした準備体操が必要だったようです。
なんとか突破口ができたのでしばらくは、ばら戦争時代楽しめそうです。わくわく。

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