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幻夜/片想い

図書館にある日本語の小説って限られてるので、なんでも好みのものが読めるわけではありません。でもだから色々選り好みせずに読んでみようかな。東野圭吾はすでに何冊か読んでますが、今のところはずれがないです。日本語も時にはまとめて読まないと、ますます貧相になってしまう気がして、半ば焦って半強制的にでも読むことにしました。英語の読書の間にこうやって1,2日で一気に読める日本語の小説をはさむと頭がほぐれていい感じです。
4087746682幻夜
東野 圭吾
集英社 2004-01-26

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1995年、阪神淡路大震災が静かな明け方の街を突然襲う。
倒壊した住宅街で、出会う二人の男女。ある秘密を共有し、東京で新たなスタートを切ることにするのだが…。「白夜行」の続編のようなもの、との理解で、全くの続き物という期待はせずに読みはじめました。登場人物も違うけれど似たような設定なんだろうなと。でも途中から異様な既視感にだんだんと居心地が悪くなってきました。この人間、私どこかで知ってる…。で、小説半ばから「そうに違いないあいつだ!」と分かってからは色々な辻褄があいすぎて最後まで空恐ろしい気持ちで読んでました。3作目にでも続きそうな感じですね。あの人物の将来が知りたいような、知りたくないような。ドラマ化されるみたいですが、こんな役演じきれる役者さんいるのかな。
「白夜行」の感想

4163198806片想い
東野 圭吾
文藝春秋 2001-03

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若かりし頃、ラグビー部で青春をともにした仲間たち。部員と女子マネージャーが30代になって再会する。ある部員は当時と別人になっていて、おまけにやっかいな事件にまきこまれており…。
「秘密」では母親が娘の身体に入り込んで、というありえないけど、想像したらせつなくてたまらない設定でした。「手紙」では犯罪者となった兄、犯罪者を兄に持つ弟だったし、東野作品では、自分の日常ではありえなかったり、社会で接点のない人物に感情移入させて読ませるのがうまいですね。社会問題に自然と目を向けさせるようにしくんである。この作品では性同一障害の問題を抱える人間がとりあげられてます。

「秘密」の感想

「手紙」の感想
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The Girl Who Played with Fire

B001NLKT60The Girl Who Played with Fire
Stieg Larsson
Vintage 2009-07-20

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ベストセラー"The Girl with Dragon Tatto"、以前から気になってましたが 先に映画のほうをDVDで見てみました。内容を一切知らずに期待せずに見たせいか、スリリングな展開、内容にはまってしまいました。
で、続きが気になるので2巻目"The Girl Who Played with Fire"は原作で読んでみることに。

1作目を読んでないので、原作ではどうか分からないけれど、映画では、重要登場人物であるLisbethの少女時代の暗い過去を暗示する映像が組み込まれていました。一瞬ですが、現在の彼女に重要な意味を持つはずのショッキングな映像です。言わば社会のはみ出し者、でも天才ハッカーの彼女は謎でつつまれていますが、2巻目では、彼女と彼女の過去がまさに中心となっていきます。

スウェーデン語を英語に翻訳したものですから、原作はどんな感じか分かりませんが英語はとてもシンプルです。
3巻目、いちおう図書館で予約してるので届いたら読んでみるつもりだけど、個人的には映画で十分だったかもな~なんて思ったり…。だって結末にたどり着くまで結構息切れしたもので…。英語ではそれなりに読むのに時間かかるので、途中でまどろっこしくなってしまいました。映画のペースで2時間くらいで最後まで知りたい。て自分の読書スピードが遅いのが原因だってのに。でもこんなことじゃ、ミステリーを英語で読むの、あんまり向いてないかもしれないかもな~。

0545310601Mockingjay (The Final Book of The Hunger Games) - Library Edition
Suzanne Collins
Scholastic Press 2010-09-01

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で、いまこれ読んでます。"The Hunger Games"3部作最終巻。
このシリーズ読むと悪夢にうなされるのは前にも書きましたが、昨日の夜も相当恐い夢みました。まだ恐いシーンは一つも出てきてないのですが、心理的に抑圧されるんでしょうね、何故か。頑張ってさっさと読み終えたいところです(笑)この後は、人殺しや追われたりするのが一切ない、心理的に平和な本を読みたいな~。

ノルウェイの森


私の住む街で開催される国際映画祭で、毎年最低一本は日本映画を見ることにしてますが、今年は「ノルウェイの森」

村上作品に接するといつもそうですが、心の奥底に潜んでいる生の感情を揺さぶられる。


この映画を見ている間中、若者たちの心の痛みが自分にもじわじわ染み込んできて胸が痛くてしょうがなかった。
心に何か、小さなかすり傷をつけられるというか、日常では思い出せない感情のねじを緩められる、そんな映画です。何度も喉が熱くなって、涙がこぼれて困りました。

見終わったあとも旦那とこの痛みや主人公たちのことやら延々と語りあうことになりました。
じーんと心に残った感情を語り合える映画ってそうそうない。特にハリウッドの多くの薄っぺらの映画なんて。
こういうのを自分の中ではいい映画の基準にしてます。

原作と映画のギャップには最近不満だらけだったけれど、これはそんな不安をうまく裏切ってくれたかな。
菊池凛子の演じる直子は少~しだけイメージ違ったけれど、でも精神を少しずつ病んでく演技は迫真でした。
時代にあわせたファッションやセットもよく出来ていて、景色は美しく、視覚とともに感情にすごく訴えてくる映画です。
小説でもふんだんに出てくる性描写は、この若者たちのストーリーにかかせない部分だから、しっかり盛り込まれてました。会場内からもれる失笑?(特におばさんたちの「まーハレンチな!」的)に冷や冷やしましたが、どう受け止めるかは人それぞれだし私が心配する必要ないか。

村上春樹は大学の頃からずっと好きで、自分の学生時代以来は出版されてるものはほとんど出版と同時に読んでます。でも作品の感想を書こうと思うとなぜかとっても難しい。他人の解説を読んだり、内容を変に読み解こうとしているのを読むと、妙にしらけてしまう。小説を読んで感じたことはパーソナルなもので自分で感じて、そっとしまっておきたい感じがするからかな。

eat pray love

0143113992Eat, Pray, Love: One Woman's Search for Everything Across Italy, India and Indonesia (international export edition)
Elizabeth Gilbert
Penguin (Non-Classics) 2007-11-15

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30代前半にして作家としてキャリアも確立し、夫と家族を気づいていくはずだったElizabeth。この旅行記の作者で主人公。
でも自分の中での違和感を隠すことができなくなってきて。本当に子供が欲しいの?この人とと?
行き着いた結論は「離婚」でも夫は了解してくれず、泥沼の離婚争議で身も心もクタクタになる。
で、心に平穏を求めた彼女は旅に出ることに。今まできちんと一人で自分に向き合った時間てなかったから。

イタリア語の持つ美しい響きにとことん惹かれていたし、思い切って現地で学ぶのもいいとイタリアへ。そこでは美味しいものを通して純粋に人生を楽しむってことを学び、インドでは瞑想や修行を通して徹底的に自己と自分を含む宇宙と向き合い、穏やかな心でバリに辿りついたところで思いもかけぬロマンスが待っていた。

作者はアッパーミドルクラスのアメリカ人女性です。文中で作者自身がいちいち教えてくれるけど、白人でブロンド。経済力あり、高等教育を受け、この広い世界では豊かな先進国の、ある意味特権階級に生まれ育った恵まれた女性です。そんな彼女が1年間の物見遊山(失礼?)に出かけるのに、出版社のスポンサーまでついての一般人にはありえない恵まれた設定での旅行という事実はとりあえず受け入れて一歩ひいて読む必要があるかな。でないと、私が私が、って自己陶酔で一人騒いでる女に嫌悪感を抱く可能性があります(笑)それを除けばユーモア溢れる文章で楽しめる自己探索旅行記です。

個人的には作者が徹底的におこなう瞑想やインドでの色んな体験に興味しんしんでした。
でも別に彼女のようにエキゾチックな海外旅行へ出かける必要はないのです。自分のなかで心の平静を見つけ出すには自分で探して見つけ出すしかないのだから。
当たり前だけど、彼女と同じナポリのピッツェリアでピザを食べても、バリの占い師に会いにいっても意味がないのです。でも何かのインタビューで作者が言ってたけど、同じことしたけど、で次は何したらいい?って聞いてくる人がいるらしい…。


本を読み終わって翌日に映画を観に行きました。
これは失敗。前から思ってたけど、原書を先に読んだら、本の内容を適当に忘れた頃に映画を見るのがいいのかもしれない。
原作から変えられた筋は気になるし、作者がどのように心の葛藤を変遷を経てバリまでたどり着いたのか、これっぽっちも取り込まれてない。もう少しナレーションとか差し込んで説明したほうがよかったんじゃないのかな~?
それこそ、上に書いたように裕福な白人女性の恵まれた旅行記、終しまい、って感じになりすぎかも。
映画を先に見て、もし興味を持ったら、あとで原書を読み直したほうが楽しめると思います。
プロフィール

Hazel

  • Author:Hazel
  • カナダ発 気ままな読書日記です。
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