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第三の時効

4087460193第三の時効 (集英社文庫)
横山 秀夫
集英社 2006-03-17

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短編集なのですが、全体としては同じ県警捜査課内部で取り扱う事件の話で連作になっています。
メインの登場人物が入れ替わり立ち代りしますが、そこから逆に署内の対立や嫉妬、出世ゲームとかそんな部分が見えてきます。
殺人事件の謎解きも見事ですが、そういう内部事情が面白かったです。

仕事に誇りを持つ一流の刑事たちは「渋すぎる」の一言。
それぞれに過去に傷があったり、犯人を挙げることに関しての執着は尋常でないものがあります。
女性と言えば、殺された妻とか犯人の愛人くらい(笑)で、あくまで男の世界!

2週続けて日本の小説を読んで、最近どんなに日本語を読んでなかったに気づきました。気軽に手に取れるミステリーでも、週に1冊くらいは日本の小説を一気読みするのも必要かもしれない、と思ってるところです。
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The Queen's Fool

The Queen's Fool (Boleyn)
主人公はユダヤ人の少女Hannah。スペインの宗教迫害で母親を殺され、父親とイギリスへ逃亡してきた後、親子で書店を経営している。

Hannahには予知のようなことができる不思議な力があり、それをたまたま見初められ、王室へ勤めることになります。Fool とはおそらく道化師と訳されるのでしょうか。ただHannahの場合は、面白いことをして人々を笑わせるコメディアンの役ではなく、女王のそばについて話し相手のような役割りをはたしていきます。

メアリー1世は敬虔なカトリック信者で、父ヘンリー8世、つづいて弟のエドワード亡きあと、イギリスにカトリックを復活させます。プロテスタント信者の迫害を厳しくし、ブラディーメアリーとあだ名されたほど、どちらかというと歴史上は冷酷な女王として知られるメアリーです。今まで読んだ本、見た映画でやっぱりメアリーの役どころは嫉妬深い意地悪な女王ばかりなので、そういうイメージしかなかったのですが、主人公Hannahの目を通しては悲運な運命のもとに育った、不運な女王に見えてきました。

たしかに母親は、父の愛人のために離婚され、一人悲しく病に倒れ、メアリーは母の死に目にさえ会えませんでした。
エリザベスは腹違いの妹ですが、愛憎まじった思いを抱いて接していたのです。

30代後半で20代の若々しいスペイン王フィリップと政略結婚するも、それも長続きしません。

想像妊娠を2回も繰り返し、ついには病魔に負けてしまいます。
夫のフィリップに恋焦がれるも、王は結婚後2年もたたないまま、イギリスを離れて、その後メアリーが死の床にあろうとも妻に会いにこなかったのです。

メアリーの30代ごろの肖像画を見ると、たしかに少々神経質そうな口元、全体に漂う雰囲気にその人生が滲み出ているような気がするのは私だけでしょうか。
この小説を読んだ後は、その生涯を思うと少し悲しい気持ちになりました。

一方、この小説ではエリザベスは野心深く狡猾な、若くて美しいプリンセスとして描かれています。
前回読んだ小説はまったくエリザベスを中心に据えた話で、今回はメアリー中心で、同じ史実を違う角度から眺めた感じでなかなか面白い体験でした。

メアリーの政権のもとでは暗い時代をすごしていた国民がいかにエリザベスの即位を待ちかねていたことかはっきりと明暗が分かれている感じでした。


そもそも、歴史上の人物がいきいきと会話をしているという、歴史フィクション自体興味深い体験だと思うのです。どれも想像の域を超えないのはわかっているけれど。

小説内では同時に少女Hannahaが大人の女性へと成長していく過程も織り込まれています。
この時代に、夫の従属物にはなりたくないと自立心を持った少女が、真の愛を見つけていくまでを
小説の最後まで追っていくことになりました。

あ~、これも長かった!
でも少しずつチューダー朝に慣れてるので勢いで次もこの作者を読むつもり。
控えている ”The Other Boleyn Gril” 「邦題:ブーリン家の姉妹」 はさらに長編なので、気合入れて読むぞ!

秘密

4167110067秘密 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋 2001-05

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スキー場行きのバスが転落し、妻を失う夫。奇跡的に意識を取り戻した12歳の娘の身体には妻の魂が宿っていた!

12歳とは思えないセリフを吐いたりして、最初は周りをギョッとさせたりするけれど、36歳の妻は次第に、10代の少女としての役割を上手にこなしていきます。

奇妙な生活を続けるも、次第に思春期に入り、高校へ進み、若く希望ある毎日を送る妻に嫉妬を感じて仕方ない夫。

魂は夫と妻、でも肉体は父と娘。どうしようもない壁が二人の間にたちはだかります。
ある時点からこの先どこへもたどり着けないと判断した夫婦が下した決断とは・・・。

終盤は、悲しくて、せつなくて泣けてしょうがなかったです。
事故で愛する者を亡くすのはもちろんつらいことですが、この小説の喪失はもっと深くて、悲しくて複雑なものです。愛の形態はいろんな形で存在するといえば、そうだし、愛するものが幸せな道を選ぶといえばそうかもしれないけれど・・・最後にはやっぱりやるせない、悲しい、もどかしい気持ちが残りました。この家族に起こった出来事のことを時々思い出しては、あれこれ考えてしまいそうです。

こういう日本の小説も図書館にあるのです。今回はたまたま日本の雑誌で東野圭吾の特集を読んで気になり、別の図書館から取り寄せて読んでみました。
日本の小説読むの、多分半年ぶりくらいだけど、爽快!でした。没頭して一気に数時間で読み終われる快感は久しぶり。面白かったです。

日本のレシピでパンを焼く

4334842232MartホームベーカリーBOOK (光文社女性ブックス VOL. 132)
光文社 2008-06-16

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日本から遊びに来ていた家族が、ホームベーカリーでパンを焼いている私のためにこんな本をお土産にくれました。

なによりもまず、980円でオールカラー、図解の詳しいことに感動。
日本の本って、きれいだ~安い~分かりやすい~。

しかし作り方に決定的な違いがあって少々戸惑いました。

それは材料の温度と入れる順番。

英語レシピは通常、水分からはじまって粉、イーストで終わるのですが
日本レシピは粉から始まり、それを職人技に山盛りにして、水をまわしかけて、粉山のてっぺんに神妙ににイーストをのせ(手がふるえてそんな気になる)終わる。。微妙に作業が面倒くさいかな?
結局のところは最後にまざるわけで、イーストと塩や水が触れなければいいわけでしょ。水から始めたほうが効率よいと思いましたが、、何かわけがあるのでしょうか。

材料はすべて計りで計量ですね。カップでザッと入れられない。グラムで計るほうが失敗がないと思いますが、ずぼらな私はカップで計量に一票。

そして全ての材料を冷たく冷やしてとありました。


いつもは冷蔵庫から出した浄水した水をわざわざレンジでチンして適温にしている私には「いいのかな~?」と不安です。バターも冷たくてちゃんと混ざるの?

有名ベーカリーのパンを再現する!という特集で
生クリームたっぷり(なんと200CCも使ってしまう!)前代未聞のレシピを試してみました。


国によって、ホームベーカリーの設定が違うのでしょうか、普段は1斤では焼くことがほとんどないからか、ふくらみが少々足らない出来でした。しかし味は抜群でした。さくさく、リッチな味わい。
バターとジャムをつけて朝食にぴったり。
ですが平日の朝食に白い食パンではお昼までお腹がもたないので、これは週末の特別なパンですね。こんなの毎日食べてたら太ります!


アイデア満載の本なので、今度はやり方をいつも流に変えてまた焼いてみよう!と
思っていた矢先、ホームベーカリーのパンケースの部品が故障してしまいました。
ああ!残念!しばらくパンが焼けません。もう絶対100回以上、いやもっと?酷使した私のホームベーカリー、そりゃ部品も痛むよね。。お疲れ様、と一生懸命働いてくれた部品に感謝です。
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Hazel

  • Author:Hazel
  • カナダ発 気ままな読書日記です。
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